夏ヤゴ ピンク 雄町/泉橋酒造(神奈川県)

個人的には精米歩合が高い日本酒が好みなのだが、このお酒は例外。ブレンデッドウイスキーでもノンエイジ表記のものがあるように、要は味のコンセプトがしっかりしており、そのコンセプトを実現するために精米歩合が低いほうが有効なことも(当然)ある。私が精米歩合が高い日本酒を好む消極的な理由の一つに「この日本酒はどんな味を表現したいのか分からない」ということがある。率直に言えば、コンセプトが持てないのなら精米歩合を上げて勝負するしかないということだ。

紀土 無量山 純米吟醸/平和酒造(和歌山県)

以前飲んだ紀土の大吟醸でも同じ記憶があるのだけれど、ほろ苦い雑味というか澱のようなものを感じる。これがいわゆるミネラル感なのだろうか。このミネラル感をどう捉えるかで評価が変わると思われるが、シャブリのようにキンキンに冷やして飲むのが良さそう。今回はこのミネラル感何だろうと考えているうちに無くなってしまったが。

ネットワークスペシャリスト試験をサボった

全く勉強していなかったのでネットワークスペシャリスト試験をサボった。来年の秋には午前1の免除がなくなるので、どうしてもこの資格が欲しければ来年の春に別の高度試験に合格しなければならない。しかし最早そんなモチベーションは残っていない。

 

試験をサボった理由は先にも述べたように全く勉強していなかったことが大きいが、モチベーションという点ではまた別の理由がある。実は春頃まではIT企業に転職しようと考えていた。自分は実務経験がないので、ネットワークスペシャリストが少しでも履歴書のメッキになるかと思っていたのだ。しかし現実にはメッキにもならないだろうということが分かってきた。実務経験ありきの世界なのだ。そしてネットワークスペシャリスト試験をモチベーション皆無で受かるほどの能力が自分にないことは昨年の秋に証明されていた。

 

あとは意地の問題だ。しかし最近、意地やナニクソという気持ちが自分から失われつつあることを感じる。これが歳を取るということであるとすれば、歳を取るということはとても悪いことだ。ただの言い訳だが。しかしこれまでの人生が言い訳で塗り固められた人間にしか言えないこともある。それは、言い訳をしようがしまいが、残るのは結果だけだということだ。過程すら、過程という名前をした結果だと自分は思っている。そして自分の結果は敗北だということだ。

一白水成 Premium/福禄寿酒造(秋田県)

一年以上前に一度飲んだことのある日本酒。当時は衝撃を受けるほど美味しかった記憶が残っている。しかし今年はかなり日本酒を飲んでいたため、そこまで期待せずに飲み、良い意味で期待を裏切られた。

 

この一白水成 Premiumの良い点は、秋田県五城目町でその年最も出来の良い米を選んで作るというところ。しかしそういった能書きはこの日本酒には不要だ。

 

 口に含んだ時のアルコール感が繊細な甘さを支えるコクをもたらしているのだが、このアルコール感というのが曲者で、多くの場合不快な余韻を予感させる。しかし今回その予感は覆され、結果的にコクとキレが両立してしまう。日本酒を飲み慣れてくると、口に含んだ第一印象が喉に落ちるまでにどのように変化するかを予想できるようになってくるものだが、先にも述べたように予想は覆され、驚きがもたらされる。

 

初心者にも自分のようにある程度飲み慣れた人間にとってもお勧めできる日本酒。

土佐しらぎく 純米吟醸 山田錦/仙頭酒造場(高知県)

今年のSAKE COMPETITION<純米吟醸部門>の優勝酒。感想を一言で述べると柔らかい。二位の『勝山 純米吟醸 献』の美しさ、鋭さとは全く異なるタイプであることに驚いた。献を水晶に喩えるなら、この土佐しらぎくは湧水のようだ。冷やし過ぎずに飲むと、軟水を思わせる柔らかさが際立つ。優勝も宜なるかな。

七田 純米大吟醸 無濾過/天山酒造(佐賀県)

佐賀県の日本酒といえば鍋島と並んで有名な七田のフラッグシップ酒。精米歩合45%にも拘わらず米の旨みがしっかり残っている珍しいタイプ。七田に限ったことではないが、このクラスの日本酒(四合瓶で二千円代半ば)にはスペックだけでは予想し切れない驚きを感じることが多い。

勝山 純米吟醸 献/勝山酒造(宮城県)

フルーティというよりフルーツの香り、グレープフルーツの香りがする。味わいは古典的だが流麗で、美味いというより美しいというべきか。

 

純米吟醸としては破格の出来だと思うが、値段も破格で一般的な純米吟醸の倍近くする。しかし日本酒としての出来も破格なので、妥当な値付けではないだろうか。