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宇都宮に行ってきた

旅行

そろそろ何か書かないとせっかく始めたブログが風化しそうなので、先日の宇都宮への小旅行について書こうと思う。

 

旅の目的は宇都宮美術館で開催されていたパウル・クレー展。今の家から宇都宮駅までは相当距離があったのだが、金を惜しんで特急には乗らなかった。平日に休みを取っての小旅行だったので、スーツ姿の人間を見る度に弊社の人間ではないかと内心ビクビクしていた。

 

昼ごろに宇都宮駅に着いた。流石に空腹だったので、事前に調べておいた鰻屋へ向かった。店の前まで行くと焼いた鰻の香りが漂ってきた。

 

平日の昼ということもあってか、客は自分一人だけだった。注文した鰻丼を待つ間、ローカルニュースを流しているテレビを見て時間を潰していると、店の前で嗅いだのと同じ鰻の香りが漂ってきた。間もなくして肝吸い付きの鰻丼が登場。普段食べない鰻はほくほくと柔らかく、とても美味しかった(生姜味の肝吸いも良かった)。

 

それから駅に戻ってバス停に並んだ。宇都宮美術館行きは一時間に一本ということもあり、既に長蛇の列だった。学生らしき子もちらほらいたが、年寄りが圧倒的に多い。バスに乗って半時間弱、山の中を揺られてようやく目的地に到着した。バスから降りると、都会では既に死滅した蝉がまだ鳴いていた。夏休みの復活に無駄にテンションが上がった。

 

美術館も周囲の敷地も思っていた以上に広い。深く敷かれた砂利に浮き足を取られながらもいよいよ美術館へ。ゆっくり見ていたので流石に疲れたが、量・質ともに大満足だった。「束縛」や「女の館」、「花ひらく木をめぐる抽象」が特に印象に残っている。「束縛」は、私が退屈な時間をやり過ごす時の落書きそっくりだった。「女の館」は魔法少女まどか☆マギカのイヌカレー空間を思わせた。そして「花ひらく木をめぐる抽象」は、おそらく中学生の頃、十年以上前に見たことがある。流石に記憶が曖昧だが、子供心に(なるほどこれでも花を想像出来るのか)と思った憶えがあり、十年ぶりの再会に感激した。

 

帰りのバスを待つ間、美術館の隣にある草地を歩いて足を濡らし(珍妙なウサギの像があった)、すぐに疲れていたことを思い出して館内の喫茶店で休憩した(コーヒーとアイスを食べた)。帰りのバスに乗り込むとうたた寝してしまった。バスを降りてからは事前に調べておいた喫茶店に向かったのだが、残念ながら定休日だった。再び駅に戻って自分用のお土産を買い(梅酒、そして迷った挙句にチーズも)、また長い時間電車に揺られて帰途についた。そのまま直接帰れば良かったのだが、また次の日から仕事だと思うとやるせなく、何の目的もなく秋葉原駅に降りた。そして駅構内の土産物店で先ほど宇都宮で買って来たばかりのチーズを見つけ、何とも言えない気分になった。それからヨドバシの中をぶらぶらして、ようやく大人しく帰った。

 

おしまい