読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

刈穂 大吟醸/秋田清酒(秋田県)

一口目は甘いが、後味はかなり辛いというこれまで飲んだことのないタイプ。一口目の甘い大吟醸の後味はスッと消えるのが普通だと思っていたので、明確な辛さを感じたのは個人的に驚きだった。開栓から日が経つと後味の辛さが丸くなり、より飲みやすくなる。

不老泉 山廃純米吟醸 雄町 火入/上原酒造(滋賀県)

個人的に思い出のある日本酒。口開けから独特の臭みで、「ああこれこれ」と記憶が蘇る。続いて口の中に拡がる辛さ、苦さ、甘さ、そして旨さ。強烈な味わい、これぞまさに不老泉だ。好き嫌いは分かれるだろうが、たまには変わった味のものを、という人にオススメ。

 

最近忙しくて飲み切るのに一週間もかかったのだけれど、味の劣化は殆どなかったように思う。むしろ開けて数日経った後の方が落ち着いた味わいになっていた。もっとも、不老泉らしさを味わおうとするなら、やはり早めに飲むべきだったか。

〆張鶴 吟撰/宮尾酒造(新潟県)

美味しいのだけれど、どう美味しいかと訊かれると言葉が出てこない。スタンダードな古き良き日本酒という印象。開けてからの時間に比して香りや味の劣化が少ないのも良い。

 

最近この日本酒の感想に限界を感じる。語彙量的な意味で。

雪の茅舎 純米吟醸/齋彌酒造店(秋田県)

一口目は「苦手な味」というのが正直なところだったが、二口目、三口目、二日目、三日目と少しずつ好きになってくる。米の旨みというか、酒の旨みというか、そういうものをじっくりと楽しめるお酒。クラシックな作りが好きな人にオススメ。

真澄 純米大吟醸 山花/宮坂醸造(長野県)

華やかな香りとは裏腹に「水のような」味わい。良質な日本酒を水に喩えるのは常套だが、このお酒については「水っぽい」と表現する方が正確か。決して水臭いというわけではなく、生のヒラメのような水っぽさだ。精米歩合45%というのが信じ難い(もっと削っているように感じる)。個人的には新境地。

 

二日目になると、水っぽさが多少薄れて日本酒の味わいが出てくる。白身のお刺身と一緒に飲みたいお酒。

日本酒フェスに行ってきた

先月の27、28日に有楽町の交通会館で日本酒フェスがあるということで行ってきた。入場料3000円と引き換えに10杯分の試飲券をもらえる。それ以上の試飲は1枚200円の追加券が必要なのだけれど、お酒によって1杯1枚から5枚までの幅がある。最初の試飲券は1杯あたり300円なので、使い方にもコツがある…と思っていたのだけれど、楯の川なんかは全部純米大吟醸で1杯200円だったし、そんなに気にすることもないというのが現実だった。もちろん例外はあったけれど。以降は飲んだお酒について個人的な評価を。評価基準は

 

☆:驚き

◎:非常に美味しい。かなりハイレベル

◯:美味しい

無印:普通あるいは個人的には合わなかった

 

の4段階とする。とは言っても基本的に不味い酒というのはほとんどなかったように思う。今年が第1回ということなので、できれば来年もやってほしい。

 

DAY1(27)

楯の川 純米大吟醸 しぼりたて(生) ◯

月の輪 純米生原酒 木槽掛けしぼりたて ◯

一ノ蔵 純米大吟醸 松山天

東鶴 純米 おりがらみ生

盛田 純米大吟醸

天鷹 有機純米大吟醸 槽搾り原酒 ◎

郷乃譽 生酛純米大吟醸 ◎:飲みやすいのに良い意味での日本酒臭さもある

龍力 純米大吟醸 秋津 ☆:非常に長い余韻。舌の上で味が移ろう感覚

車坂 純米大吟醸

菊盛 大吟醸

 

DAY2(28)

阿櫻 純米大吟醸 無濾過原酒 別誂 ◯

郷乃譽 純米吟醸 黒吟 ◎

臥龍純米大吟醸 35 ◎

W プラチナム 35

天領 純米吟醸 ひだほまれ

アンフィルタード・サケ 純米大吟醸 ◯:横文字のラベルにまつわる逸話が面白い

龍力 米のささやき ◎:清涼感と甘み旨みにハッとする

盛田 純米吟醸 無濾過 ◯

女城主 純米大吟醸

楯の川 純米大吟醸 雄町 ◎:今年の雄町は出来が良かったとか。かなり美味しい

カワセミの旅

三千盛 純米大吟醸 生原酒 ◯

 

金土二日間のイベントだったけれど、コスパ的にも内容的にも非常に満足のいくものだった。作り手で言えば、龍力(本田商店)と郷乃譽(須藤本家)と楯の川が特に自分の好みに合っていた。お店で見つけたら買いたい。

 

二日目は飲み友二人と一緒に行った。二人とも僕とは全然好みが合わなかったのだけれど、二人の間ではコンセンサスがあるようだった。自分の舌に自信がなくなったというのとはまた違うが、何というか少し寂しい思いをした。

 

おしまい

浦霞 大吟醸 槽掛け雫酒/佐浦(宮城県)

華やかな吟醸香にふくよかな甘みと濃厚な旨みがある。精米歩合40%の割にはアルコール感もそこそこあるが、一体感があるので嫌な感じはしない。単体で飲むのが良さそう。

 

「雫酒」というのは圧力をかけずに出てきた雫を集める製法らしい。ダッチコーヒーのように雑味がなくなるのだろうか。とにかく美味い。