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美丈夫 純米大吟醸 鄙/濵川商店(高知県)

ラベルには「鄙とは、田舎をあらわす古語。都の優雅で上品なさまとは好対照の、美しい自然やゆったりとした大らかさを連想させる言葉」と説明がある。「兵庫県山田錦を100%用いた精米歩合45%」という作りは洗練された味わいから逃れられないものだが、確かに単なる洗練に止まらない、穏やかではあるが自然的な奥行きを感じられる。こう書くと想像力が逞しすぎるきらいがあるが、洗練の一言では説明できないものを感じられるのは間違いない。

 

あと余韻はかなり辛い。

梨風/千代の亀酒造(愛媛県)

カンヌのレセプションに採用されたという日本酒だが、良くも悪くも日本酒離れし過ぎていて日本酒である必要性を感じない。美味いのは間違いないが単体で飲むには軽い印象。

 

それにしても2008年のカンヌにこの日本酒が出たというのだから、現在の日本酒の世界的な評価にはおそらくこの日本酒の存在があるだろうし、想像を膨らませれば近年の日本酒のトレンドを作ったと言えるかも知れない。何ともロマンのある話ではないか。

LE SAKE EROTIQUE NUMERO SIX/小布施ワイナリー(長野県)

先日飲んだTROISが美味しかったので購入。記憶と比較しただけだが、TROISよりもさらにフレッシュ、フルーティ、繊細な味わい。

 

ラベルには"NUMERO" SIXとある。"NUMERO"表記があるのはUNとSIXだけのようだが、何か意味があるのだろうか。音感だろうか。何にせよ、こういった細やかさは酒造りにも通じるように思う。

義侠 純米吟醸原酒50% 仕込み29号/山忠本家酒造(愛知県)

山田錦でも特A地区100%に拘っているだけあり、クラシックな作りにありがちな日本酒独特の嫌な感じは抑えられ、仄かに甘い米の旨みが後を引く。美味い。

荷札酒 紅桔梗 Ver.4 純米大吟醸/加茂錦酒造(新潟県)

香りがユニークでリースリングやゲヴュルツトラミネールといったドイツの白ワインを思わせる。

 

味わいはライト、酸味、ガス感といった今流行りのもの。荷札を模したラベルなどのマーケティングセンスも含めて日本酒界のブルーボトルを思わせる。一方で、あくまで個人の感想だが、山田錦のポテンシャルを引き出せていないように感じた。

 

価格は四合瓶でアンダー二千円なので、コスパは悪くない。

あぶくま 大吟醸/玄葉本店(福島県)

精米歩合は40%ということだが、ラベルには「大吟醸 あぶくま」としか記載がなく、こういう潔さに好感が持てる。香りは控えめ、一口目は米の甘みがあり、後味は淡麗という大吟醸のお手本のような味で、抜群に美味い。大吟醸を飲みたい気分の時はこの酒を買っておけば間違い無い

 

福島県の日本酒だと飛露喜が人気で品薄だが、このお酒もいずれ品薄になってしまいそう

LE SAKE EROTIQUE TROIS/小布施ワイナリー(長野県)

新年度初の日本酒ということで変わり種を選んでみた。小布施ワイナリーが趣味で作る日本酒ということだが、かなりモダンな作り。口開けの香りは非常にフルーティでリンゴ酢を思わせるが、味わいは爽やかでドライ。価格も750ml(四合瓶でない!)でアンダー二千円とリーズナブルなので、モダンな作りの日本酒が好きならマストバイ。

 

酒名にあるTROISは貴重な協会3号酵母を用いていることを示しており、現在はUNからSIXまで販売されているという。いつか飲み比べしてみたい。